雨戸や戸袋のサビが目立ち始めたら、リフォームを検討する時期です。ただし、一口に雨戸や戸袋のリフォームといっても実は色々な方法があります。まずは、雨戸や戸袋をリフォームする上で選択肢となるものをいくつか紹介します。代表的な雨戸や戸袋のリフォーム方法としては「塗り替え」と「交換」という2つの方法があります。
外壁塗装と同時に塗り替えリフォーム
最も手軽な雨戸・戸袋のリフォーム方法が「塗り替え」です。塗り替えとは、表面の塗装を新しくすること。外壁に塗装が施されていることを知っている人は多いですが、実は雨戸や戸袋にも塗装が行われています。経年により塗装が劣化してしまうと、汚れがついたりサビが発生したりなどの問題が起きます。こういった問題が見られるようになったら、雨戸・戸袋を塗り直すべきタイミングです。
一般的に、雨戸や戸袋を塗り替えるのは外壁塗装と同じタイミングで行います。なぜかと言うと、2階など高い部分の塗装工事には足場が必要になるため、ただ塗り替えをするためだけに足場を組んでいては費用がもったいないからです。外壁塗装をするのと同じタイミングで雨戸や戸袋を塗り替えれば、費用を抑えて施工ができます。
雨戸・戸袋の塗装手順とは
金属でできた雨戸や戸袋を塗装する際には、まず古い塗膜や汚れサビなどを落とすために「ケレン」と呼ばれる作業を行う必要があります。ケレンとは、ヤスリなどを使って表面を磨き、きれいにする作業のことです。金属でできた部分を塗装する際にはこのケレンという作業が欠かせません。
ケレンを終えると、次に錆止め処理を行います。専用の錆止め塗料を塗り、サビが発生するのを防ぎます。錆止め塗料を塗り終えたら、いよいよ塗装工程に入ります。雨戸や戸袋の塗装の際にも、外壁塗装と同じようにまず下塗りを行います。下塗りでは白や透明の塗料を使うことが一般的です。下塗りを終えたら目当ての色の塗料を塗り、塗り替えが完了となります。
機能性を高めたいのなら雨戸・戸袋を交換リフォーム
雨戸や戸袋が古くなってしまい機能性が失われているのであれば、交換リフォームをするのがおすすめです。交換リフォームとは、その名の通り古い雨戸や戸袋を新しいものに交換するリフォームのこと。塗り替えよりも費用がかかってしまいますが、新しいものになるため雨戸・戸袋の防水性は確実に向上します。また、選ぶものによっては防犯機能や遮音機能の搭載されたものがあり、より居住環境を良くすることが可能です。
板金カバー工法によるリフォーム(戸袋のみ)
あまり知られていない方法ですが、戸袋のみ「板金カバー工法」という手法でリフォームを行うことが可能です。これは、金属ではなく木でできた戸袋のみが対象となります。
板金カバー工法は塗り替えより機能性に優れ、交換より費用のかからないリフォーム方法です。戸袋の下地が腐っていなければ、上から板金を貼り付けて防水性を高めます。しかし、もし下地が腐っている場合は、あらかじめ下地の補強が必要となります。板金カバー工法によるリフォームを行っている業者はあまり多くありませんが、興味のある方は問い合わせてみるといいでしょう。
雨戸や戸袋のない住宅に 後付けリフォーム
ほとんどの住宅には雨戸と戸袋が設置されていますが、もし設置されていない住宅であれば後付リフォームという方法がおすすめです。以前は大きく重かった雨戸ですが、最近では軽く簡単に取り付けられる雨戸が多数販売されています。雨戸には「住宅を雨水から守れる」というメリット以外に、「防寒のため」「暑さ対策のため」、また「防犯のため」などさまざまなメリットがあります。後付けリフォームの場合は交換リフォームをする時と同じように、様々なデザインの中から雨戸や戸袋を自由に選べるのも嬉しいポイントです。
雨戸・戸袋のリフォームを安く済ませる方法
最後に、雨戸や戸袋のリフォーム費用を安く済ませる方法について解説します。結論からいえば、「外壁塗装をするのと同じタイミングで実施する」ことこそ究極の節約方法です。
これは雨戸・戸袋の塗り替えリフォームの項目で解説したことと同じ内容になりますが、「足場台の節約」が主な理由です。2階以上の高い場所で雨戸や戸袋のリフォームをする際には、どうしても足場が必要になります。「ハシゴじゃダメなの?」と考える方がいるかもしれませんが、不安定なハシゴを使って重たい雨戸・戸袋の交換や取り付けを行えるはずはありません。どんな作業をする上でも足場は必要になるので、その費用を安くするためにも外壁塗装と同時に行うのが賢明です。
まとめ
いかがでしたか、雨戸や戸袋のリフォーム方法について解説しました。古くなってきた雨戸や戸袋を交換するのもいいですが、最も手軽に防水性能を高められるのは塗り替えリフォームです。金属でできた雨戸や戸袋であればそう簡単には寿命が来ないので、塗り替えリフォームで済ませるのがいいでしょう。