憧れのマイホームを購入してから10年が経つと、そろそろ外壁塗装を検討する時期になってきます。はじめての外壁塗装はわからないことも多いものです。「どこでも変わらないだろう」と適当に選んでしまっては、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるので注意しましょう。

こちらの記事では外壁塗装の業者選びのポイントをまとめています。きっと参考になる情報が見つかるので、ぜひ最後までご覧ください。

大手メーカーと地元業者どちらを選ぶか

大きく分けると、外壁塗装の業者には2種類あります。それは知名度が高く全国的なサービスを提供している大手メーカーと、地域に根付いた密着型のサポートが魅力の地元業者です。外壁塗装を検討し始めるとどちらの業者を選ぶべきか迷ってしまいます。それぞれにメリットとデメリットがあり、どの業者が自分に最も適しているかを見極めることが業者選びのポイントとなります。

親切なサポートが魅力の地元業者

地域密着型の営業により、大手メーカーではできないきめ細かいサポートが魅力の地元業者。まずは地元業者の特徴やメリット・デメリットについて見てみましょう。

外壁塗装の費用が安い

地元業者を選ぶ最大のメリットは、外壁塗装を安い費用で行えるということです。地元業者の多くは自社で職人を抱えています。大手メーカーは実際の施工を下請けに任せているところが多く、中間マージンが発生している分費用が高くなってしまう傾向にあります。地元業者なら中間マージンがない自社一貫のところも多いため、余計な費用がかからないのです。

また、大手メーカーは広告費に多額の経費を投じています。外壁塗装の費用にも少なからず広告経費が反映されているので、大手メーカーの方が施工費用は高くなる傾向にあります。

スピード感を持って外壁塗装ができる

自社一貫で外壁塗装をおこなってくれる地元業者は、スピード感を持って施工を行ってくれます。大手メーカーだと打ち合わせに打ち合わせを重ねて時間がかかってしまう場合もありますが、地元業者なら打ち合わせもスムーズに進めていくことが可能です。

スピード

地域の気候環境を知り尽くしている

あまり知られていないポイントですが、外壁塗装を施工する際には塗料や技術以外にも大切な要素があります。それは気候環境に適した施工を行うことです。沿岸部であれば海からの潮風なども考えて外壁塗装をする必要がありますし、豪雪地帯や降雨量の多い地域でもそれぞれ適した塗装は異なります。

地元業者は地域の気候環境を知り尽くしているため、その土地に適した外壁塗装を行うことが可能です。大手メーカーでは環境など無視して均一な施工をするところもあり、これではせっかく外壁塗装をしても耐久性が悪くなります。

不備が発生してもすぐに駆けつけてくれるサポート体制

親切なサービスを提供してくれている地元業者は、施工後や施工中になにか不備があった時すぐに駆けつけてくれます。アフターサポートとして大々的な広告が出されていなくとも、親切に対応してくれます。軽いトラブルであれば無償で対処してくれる場合もあり、柔軟なサポート体制は大手メーカーにはないポイントです。

近隣住民から口コミや評判を得られることも

近くに住んでいる人に外壁塗装の経験を尋ねたところ、同じ地元業者で施工をしているケースも多いです。地域密着型の業者は古くからその土地で豊富な外壁塗装の経験を持っているため、近隣住民から口コミや評判を聞けるかもしれません。

立ち話

実際に施工を行った家があればその仕上がりを自分の目で確かめることができ、これは外壁塗装業者を選ぶ上で大きなメリットとなります。

業者の質にばらつきがあるというデメリットもある

優良な地元業者は丁寧なサポートをしてくれるという魅力がありますが、残念ながら全ての業者がそうではありません。地元業者には質にばらつきがあるというデメリットが存在します。

大手メーカーはインターネットで口コミやその業者の情報を集めることが可能ですが、小規模な業者の場合はネットに全く情報がないケースもあります。優良な業者を見つけられればいいものの、悪徳業者を選んでしまったらと考えると不安になってしまいます。

地元業者は倒産のリスクも高い

どんなに親切なサポートをしてくれる地元業者でも、倒産してしまってはサポートを受けられなくなってしまいます。大手メーカーならある程度倒産のリスクは回避できるものの、中小企業の外壁塗装業者は経営が厳しいところもあります。保証期間中であったとしても倒産してしまうと保証を受けられなくなるのは少々不安が残るポイントです。

ただし、建築産業専門団体連合会による「長期保証制度」など、外壁塗装業者とは別の機関が保証をつけてくれているケースもあります。この場合は万が一外壁塗装業者が倒産しても、別の機関がサポートを行ってくれます。

豊富な施工事例と安心感のある大手メーカー

大手メーカーを選ぶ1番の魅力は、なんといっても安心感です。地元業者よりも倒産してしまう心配は少ないですし、費用だけ受け取って連絡を絶ってしまう詐欺のような悪徳業者には当たることはないでしょう。

企業

豊富な施工事例と経験によりトラブル対処能力が高い

施工事例や経験が豊富である大手メーカーは、様々なトラブルに対応する技術を持っています。施工を行っている最中や施工が終了してからでも、大手メーカーなら責任感のある対応を行ってくれます。地元業者はトラブルに不慣れな業者もあり、大手メーカーを選ぶ安心感はバツグンです。

外壁塗装以外のリフォームなども依頼できる

多くの大手メーカーでは住宅リフォームについてどんな施工でも依頼することが可能です。外壁塗装と関係のないリフォームなども相談できるのは嬉しいポイントです。担当者が代わっても顧客情報は残っているため、一人ひとりにぴったりのサービスを提供してくれます。

手抜き工事をされる心配は少ない

「施工に不備がある」なんて評判が立ってしまっては大変。全国的に知名度のある大手メーカーだからこそ、手抜き工事をされる心配は少ないです。ある程度の水準の品質は保証されていると考えていいでしょう。

大手メーカーは費用が高いことがデメリット

広告費用や中間マージンにより大手メーカーは施工費用が高くなりがちです。これが1番のデメリットとなっています。地元業者は自社一貫で施工まで行うところも多いですが、大手メーカーは下請けを多数抱えています。下請けへ発注するものが増えれば増えるほど中間マージンがかかってしまうので、その分施工費用は高額になります。

家と貯金箱

要望が職人まで適切に伝わらないトラブルがある

下請け業者へ発注する機会の多い大手メーカーだからこそ、業者間での伝達ミスが発生してしまうことがあります。担当者へ要望を伝えていても職人までしっかり伝わっていなければ、要望通りの施工が行われないかもしれません。

業者選びのポイント!悪徳業者に注意しよう

残念ながら、外壁塗装という業界には悪徳業者の数が多くなっています。手抜き工事をしやすい分野であることがその理由です。悪徳業者の特徴をお伝えしますので、怪しいと思ったら契約を急がないようにしましょう。

訪問販売の外壁塗装業者には注意

外壁塗装についてのトラブルの相談は、その多くが訪問販売による施工となっています。突然家にやってきて「外壁が危険な状態であるため急いで外壁塗装をしたほうがいい」と言ってくる業者は信用してはいけません。外壁の塗装は数ヶ月という時間をかけてゆっくりと劣化していくもの。仮にひどく劣化していたとしても急に外壁が崩れてしまうなどの危険性はほぼありません。

適正価格で施工をしない

外壁塗装には定価がありませんが、住宅の状態や外壁の面積によって適正価格というものが存在します。複数の業者で見積もりを行えば自宅の外壁塗装の費用相場が見えてきますが、それよりも安すぎたり高すぎたりする業者は信用してはいけません。

高すぎる費用はもちろんNGですが、安すぎる費用も危険です。「安いほうがいいんじゃないの?」と感じる人もいるかもしれませんが、あまりにも安い費用の場合は手抜き工事をされてしまうリスクがあります。外壁塗装は適正価格で行うのが1番安心なのです

詐欺のような手口を使う悪徳業者も

NG

外壁塗装の費用は高額になるため、施工の前と後など分割で支払いを求める業者もいます。事前に費用の一部を受け取ることで、それを材料費などの経費にあてられるというのが理由ですが、悪徳業者は前払いの費用だけを受け取り、連絡が取れなくなってしまうという手口を用いることがあります。前払いが必要となる場合は慎重に行う必要があります。

良い外壁塗装を行うためにチャレンジしてみたいこと

それでは、最後により良い外壁塗装を行うためにチャレンジしてほしいことを紹介します。

施工事例や実績をチェックしよう

本格的に検討している外壁塗装業者のことをより深く知るためには、過去の施工事例や実績についてチェックするといいでしょう。優良な業者は施工事例を公開しているところも多く、ウェブサイトやパンフレットに書いてあることも。自宅と似た事例がないかどうか、担当者に聞いてみましょう。

工事現場を見学させてもらおう

春などおだやかな気候が続く季節には、外壁塗装業者は複数の施工を抱えていることも多いです。可能であれば実際の工事現場を見学させてもらうなどして、その業者について知ることが大切です。工事現場を堂々と見せて誇らしげに説明する業者がいれば、それはきっと信頼できる優良業者です。

まとめ

いかがでしたか、外壁塗装の業者を選ぶ際にポイントとなる内容を紹介しました。親切丁寧な地元業者を選ぶのか、施工実績豊富な大手メーカーを選ぶのか、どちらがいいかは家族とよく相談して決めましょう。そして、そのどちらを選ぶにしても悪徳業者には十分に気をつけ、トラブルを避けることが大切です。