外壁塗装工事に実際にかかる費用を知るためには、見積もり書に記載されている費用内訳を理解することが大切です。悪徳業者に騙されないためにも塗装作業にかかる費用内訳の見方を念頭に置いておきましょう。

外装塗装工事にかかる費用内訳とは?

外装塗装工事には大きく分けると「直接工事費」、「仮設費」、「諸経費」に分類できます。直接工事費には材料費、施工費、加工費、運搬費など外装塗装工事に直接必要となる費用が関係しています。一般的にこれらは”平米単価”として計算されます。架設費には一戸建てなどの工事で設置する作業用の足場などが含まれます。

そして、諸経費には駐車場代など現場でかかった費用、保険料や福利厚生費などの労務管理費、一般経費が含まれます。業者によっては”一式”と一言で記載する見積もり書もありますが、優良業者であればそのようなことはしません。お客様が安心するように面積や単価なども細かく記載された内訳の見積もり書を作成してくれます。

仕様により変動してくる費用

一戸建ての塗装作業とはいえ、使用する塗料や単価などの仕様によって費用は変動します。たとえば同じ塗料を使う場合でも、塗る回数や工賃に差が出てくるので単価が異なってきます。また塗る前に行う素地調整や下処理方法は、どんな処理方法を行うかにより費用が変動します。さらに外壁塗装の主役ともいえる塗料には多くの種類がありますし、色の種類によっては価格が割り増しになることもあります。また耐久年数によっても価格が変動します。

外壁塗料の費用相場と塗料の名前とは?

外装塗装に使用する塗料にはアクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料、遮熱・無機などの特殊塗料などがあります。アクリルの耐久年数は約3~5年で1缶あたり5,000円~15,000円、ウレタンは約5~7年で5,000円~20,000円、シリコンは約7~10年で15,000~40,000円、フッ素は約15年以上で40,000円~100,000円、遮熱・無機は約15年以上で50,000円~120,000円がおおよその耐久年数と1缶あたりの相場となっています。塗料の効果を保たれる期間が長いほど塗料価格が高い傾向にありますが、次におこなう塗装工事(メンテナンス)までも期間を伸ばすことができるので、将来的に長い目で考えれば外壁塗装費用を抑えることにつながることを念頭にいれておきましょう。