せっかく外壁を塗り替えるのであれば、美しい外観にすることで、飽きずに長く住みたいと思える家にしたいですよね。また、近所の人や友達に「素敵な家」と言われたり思われたりしたい人もいるのではないでしょうか?

外観の面で良いと思われる家にしたいなら、形もふくまれますが、色のこともきちんと考えるべきなのです。こちらの記事では外壁の色選びや色分けに悩んでいる人にコツを解説します。

外壁における色の重要性と選び方

生活空間の中には、多種多様な色があふれています。上下左右を見てもさまざまな色を認識できますが、どんな色かによっても印象が大きく変わります。また、色が心にも影響を与えることは多くの研究結果でも報告されているのです。現在でも心理学の世界では、カラーセラピーといった色による心の健康を目的とした研究も行われています。

色

こういった点を踏まえると、長く住み続けられる家を考えた場合に外壁の色はとても重要なものとなります。では、外壁塗装で色分けを検討する際に、何をポイントにすれば良いのかを解説します。

人にどんな印象を持ってもらいたいのかで色を決める

衣服を選ぶ時など、他人にどのような印象で見てもらいたいのかを考えて選ぶ人がいます。例えば明るく積極的で情熱的な人間、あるいは目立ちたいという理由で赤を選ぶ人もいるのではないでしょうか。女性らしさ、可愛らしさを前面に押し出したいならピンクを選ぶ人も多いはずです。

この「誰かに見てもらいたい」という気持ちは、外壁塗装の色分けでも重要な判断基準となります。どのような家に見てもらいたいのか、あるいは住んでいる自分たちがどのように見てもらいたいのかを考えて色分けなどを決めるのもおすすめです。

際は周囲との調和を考えて選ぶ

周囲の雰囲気を考えて色を選ぶのもおすすめです。住宅が集まっている場所で、他の家は黒など少し暗い色の場合、一戸だけ赤色やピンクと言った派手な色だと少し浮いてしまいます。浮いてもかまわないのなら、それも選択肢になりますが、景観を崩すという理由で近所の人とトラブルになる可能性も出てきます。

それ以外には、山など自然豊かな場所で緑色の家を建てると自然に溶け込みすぎてしまうというケースも考えられます。このように、周囲の景色との調和も考えなければ、家の見え方がまったく異なることは考えておいた方が良いのです。

デザイン性にも優れた「色分け」を導入しよう!

外壁塗装をする際に、「色分け」を導入すればより住宅のデザイン性が良くなります。

紹介

色分けをする時は外装塗装業者ときちんと相談を

周囲の景観を崩さず浮いた家にならないようにしたいものの、個性はきちんと主張したいという場合もあります。そんなときこそおすすめなのが「色分け」です。

色分けをする時に1番簡単なのは、フロアごとに異なる色で外壁層をすることです。例えば、2階建ての家なら1階と2階を異なる色で塗ります。これは経験のある外壁塗装業者ときちんと相談をして決めた方が失敗は少なくなります。

ただし、簡単な方法と言っても、どの色を選ぶかで印象がまったく違って来ます。特に注意したいのは1階と2階で極端に色が違うことや、両方とも濃い色を選ぶことです。よほど自信があるなら良いのですが、このような色分けをすると、失敗する可能性が高いので注意しましょう。

同色系を基準にするとまとまりが出やすい

色分けをする場合には、同色系を基準に決めていくことで失敗を少なくできます。これは色相環という、色相を順序立てて円環に配置した図を参考にすると良いです。色相環をチェックし、隣に配置されている色を選ぶことで、極端に異なってしまい違和感が強くなるのを避けられます。

色分けに失敗しないための注意点

色や色分けを選ぶ時には注意点があります。外壁塗装をする時には、どんな色にするのかしっかりと相談をしなければなりません。ただ漠然と外壁塗装業者に相談をしても失敗することがあります。どうして失敗してしまうのか、その原因を知ることでより良い結果に近づきます。

色見本を見る時は環境にも注意して

外壁塗装業者に色の見本を提示された時、注意したいポイントがあります。それは光源によってまったく色の見え方が異なることです。

ルーペ

例えば、蛍光灯や白熱灯、太陽の光などによって色の見方が違うということです。外壁なのですから、基本的に太陽の光の中で見ることが大切です。太陽の光で見る色見本ならば、実際、施工した時の外壁の色と違わない結果になります。

塗料にツヤがあるかどうかでも印象が変わる

外壁塗装の色分けでは、ツヤも意識するのがおすすめです。ツヤがある塗料の特徴は光を反射させるものです。逆にツヤがない塗料は光をほとんど反射させません。外壁塗装で色にこだわるなら、ツヤについての意識も大切です。

ただ、極端に、ツヤがあるのとないのとどちらか1つというわけでもありません。一般的には7分や5分などツヤの加減を調整できる塗料もあります。このような点も意識して、色分けを検討してみてください。

同じ色を使用した過去の施工物件を見るといい

優良な外壁塗装業者であれば、頼めば過去の施工物件を見せてくれることがあります。検討している色と同じ塗料を使って外壁塗装が行われた物件を見ることができれば、より具体的なイメージも湧くはず。ただし、全ての業者が過去の施工物件を見せてくれるわけではないので注意しましょう。

色分けをすると費用は高くなることが多い

外壁塗装を検討するなら、費用のことも考える必要があります。特に色分けを検討されている人は、2色、3色と色分けが増えれば増えるほど金銭的な負担がかかることは覚えておいた方が良いです。

お金

費用が高くなる原因は単純なものであり、まず使う塗料が多くなるからです。また、通常よりも養生に関する手間がかかるので、高くなる傾向にあります。施工するだけなら費用の相場は約1500円~2000円/㎡程度です。この上に塗料の費用と養生や足場などの費用が加わります。

まとめ

家の外観を決める時には、色分けをしっかり意識することが大切です。自分の家なのですから、どんな色にしても自由なのは間違いありません。しかし長期的に住む家であり、失敗したからと言って簡単にやり直せるものではないこともかんがえた方が良いのです。だからこそ実際に外壁塗装をする前の準備段階が大切なのです。この点をしっかりと理解して、満足できる色と色分けを検討してください。