外壁塗装工事をする際、外壁を塗る工程の前に、塗料を塗らない部分を汚さず守るために「養生(ようじょう)」を行います。この養生をすることで地面を汚さずに、また仕上がりでも大きな差がでてきます。では、地面を汚さない「養生」の大切さについてみてみましょう。

「養生」とは?

外装塗装工事の工程のひとつである「養生」とは、塗装する際に塗料がついてしまうと困る部分にシートやビニールなどで保護する作業のことです。これには地面はもちろんのこと、家の周りにある芝生や植木、アルミサッシ、窓、ドア、車、車庫などを保護することが含まれます。養生する場所によっては、まっすぐ丁寧に行わないと仕上がりが悪くなってしまうので、養生に手を抜かない業者は質が高い作業を期待できます。

養生の方法とは?

養生は保護する場所やモノによって種類と方法が異なってきます。外壁の下処理として高圧洗浄をする場合、地面が汚れないようにシートを覆います。また周りの家まで飛び散らないようにメッシュシートで囲うこともあります。また塗料が植木や車に付かないようシートで保護したり、アルミサッシや窓などはテープやマスカーなどで保護することが一般的となっています。もし足場の養生を適当におこなったまま塗装工程に入ると塗料が飛び散り、地面が汚れたり、塗装した場所がにじんでしまうなど仕上がりに影響がでてきます。

養生に気を付けたいモノとは?

ただの地面なら養生をしっかり行えば汚れることなく問題ありませんが、立派な芝生が生えている地面なら養生をする際に注意が必要です。芝生を含め、庭の植木などの植物に養生をすると、植物がビニールに覆われることで呼吸ができずに水分もなく、枯れてしまう・・というトラブルが起きています。植物の養生は、塗装作業が終わったらすぐに養生を剥がすことで、お客様の大切な植物を守ることができます。

また自動車も植物同様、夏場に長時間養生をしておくと、車体の塗装が変色してしまうことがあります。また粘着力が強いテープはしっかり固定できるというメリットがありますが、剥がす時に跡が残るなどのデメリットもあるため、粘着力が弱いテープを使用するのが優良業者の常識となっています。ですから、養生作業を行う際には、モノの種類はもちろん、天気や空気が触れなかった場合にどのようなことが予想されるかを想定しながら作業を進める業者を選ぶようにしましょう。